着丈とは？正しい測り方とサイズ選びのポイント

2025年3月30日

オンラインで洋服を購入するとき、「着丈」というサイズ表記に迷った経験はありませんか？色やデザインだけでなく、服の丈感はシルエットや着こなしに大きく影響します。特に試着できない通販では、着丈を正しく理解しておくことがサイズ選び成功のカギです。本記事では着丈の意味や測り方、よく混同される「身丈」との違い、さらに失敗しない着丈の選び方のポイントまで初心者にもわかりやすく解説します。衣類のサイズで悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね。

着丈とはどこの長さ？読み方と基本の定義

まず着丈（きたけ）の基本から押さえましょう。着丈とは、洋服を背中側から見たときの首の付け根（後ろ襟ぐりの中央）から裾までの長さを指します。トップスやアウターでは、襟の高さやフードなどは含めずに服本体の後ろ身頃の長さを測ります。例えばシャツやジャケットなら襟の付け根部分が起点、Tシャツやニットでは襟ぐり（リブ）の下端が起点です。基本的に床やテーブルなど平らな場所に衣服を平置きし、シワを伸ばしてまっすぐメジャーを当てて測ります。

着丈は洋服の縦の長さそのものなので、全身のバランスや印象を左右する重要な寸法です。着丈が長すぎるとだらしなく見え、短すぎるとアンバランスになることも。適切な着丈を把握しておけば、自分の体型に合った服を選びやすくなります。

「身丈」や「総丈」との違いを理解しよう

洋服の丈に関する用語には、着丈と似たものに「身丈」（みたけ）や「総丈」（そうたけ）もあります。これらは測る起点が異なるため意味合いが少し違います。

身丈：洋服の前側で測る長さを指すことが多く、襟ぐりと肩の縫い目が交わる部分（サイドネックポイント）から裾までを測ります。ポイントは襟やフードのリブ部分も含めた長さになる点です。そのため、同じ服でも身丈の方が着丈より2〜3cm程度長くなるケースが一般的です。ブランドによって「着丈」「身丈」どちらを表記するかは異なるため、サイズ表ではどちらの表記か確認しましょう。

総丈：洋服の上端から裾までを測った長さです。ワンピースやドレス、ボトムス（スカート・パンツ）などで使われることが多い用語で、トップスではあまり使われません。トップスで総丈とある場合は襟の高さも含めた裾までの長さであり、襟ぐりから測る着丈より長くなります。一方、キャミソールワンピースのように肩紐がある服では、紐の一番上から裾まで測った長さを総丈とすることもあります。

なぜ「着丈」と「身丈」で分けるのか？
実はこの区別は和服の採寸に由来します。着物では身丈が着付け前の長さ、着丈が着付け後（帯で上げた後）の長さを指し、目的に応じて使い分けていた歴史があります。洋服でも種類やデザインによって前後で丈の印象が変わるため、現在でも用途に応じて使い分けられているのです。

アイテム別！着丈の正しい測り方

着丈の測り方はアイテムの種類によって若干異なります。ここからはトップス・ボトムス・ワンピース・アウターといったカテゴリごとに、着丈を測る際のポイントを紹介します。共通して言えるのは、衣類を平らに広げてシワを伸ばし、起点から裾までまっすぐ測ること。正しく採寸して、自分に合ったサイズ選びに役立てましょう。

トップス（Tシャツ・シャツ・ニット）の着丈の測り方

トップスの場合、後ろ身頃の首付け根が起点です。Tシャツなら襟ぐり中央のリブ下から裾までを真っ直ぐ測ります。襟付きのシャツやジャケットでは、襟そのものは含めずに襟の付け根（バックネックポイント）から裾まで測ります。セーターやカットソーなども基本は同じで、タートルネックなど襟が高いデザインの場合は折り返した襟の付け根部分を起点にします。いずれも背中側で測る点がポイントです。